idea factory from newspaper 2003 11 17
テレビ(TV)
最近は、デジタル放送の記事が多くなりました。
今の放送と比べて、デジタル放送で変化するものは、何か。
将来的には、双方向性という点になるでしょう。
今のテレビは、テレビ局が、ニュースや娯楽を、一方通行で、
視聴者に流すだけです。
しかし、デジタル放送が進化すれば、双方向性が強くなります。
つまり、「テレビ局→視聴者」という一方通行ではなく、
「視聴者→テレビ局」という方向もできるのです。
ですから、今後は、質の高いテレビ番組作りが必要なのです。
今のように、低レベルで数だけ多く、
どのチャンネルも同じような番組という状況は、
淘汰されていくのです。
「テレビ局→視聴者」と「視聴者→テレビ局」という双方向テレビの実現によって、
質の低いテレビ番組は淘汰され、質の高いテレビ番組が残るのです。
次に、別のテレビの可能性があります。
ひとつは、携帯電話です。
携帯電話で、テレビが視聴できるようになるのです。
こうなると、どうなるか。
多品種少量生産となります。
そこで、問題となるのが、放送業の免許制です。
これは、新規参入を妨げる独占的な地位を保証する制度です。
放送業の免許制は廃止し、放送業の届け出制に変更すべきです。
こうしないと、いつまで経っても、
既存の放送局が独占的な地位を占めて、
新規参入を妨げて、新しい産業が成長できません。
もう一つは、インターネットです。
将来的には、インターネットが、高速化します。
今のように、12Mbpsという時代は過渡期です。
将来的には、100Mbpsが標準、もしくは最低ラインとなります。
こうなると、どうなるか。
インターネットで、テレビが見られます。
インターネット・テレビが実現します。
最近は、パソコンで、映画を見るようになりました。
レンタルビデオ店で借りてきたDVD版の映画を、
パソコンにセットして、パソコンで映画を見るのです。
液晶ディスプレイの画質がよくなったこと。
液晶ディスプレイの大型化。
パソコンの高性能化。
そういうわけで、パソコンで、映画を見ても、問題がなくなったのです。
わざわざ、テレビの部屋に行って、テレビをつけて、
映画を見る必要はなくなったのです。
大型のノートパソコンがある人は、
場所を選ばす、どこでも映画が見られるのです。
データ通信の発達によって、
「いつでも、どこでもインターネット」になりました。
今度は、
「いつでも、どこでも映画」。